きみより劣っていることがぼくの幸福
そんな自虐的な戯言に何割の真実があるのか
真摯なふりをして問い掛けてみても
答えなどありもしないことをはじめから知っている

きみはその微笑が無意味だと理解しながら
きれいにわらって"だいじょうぶ"などと云ってみせる
ぼくは妄信的な愛をもってして肯いてみせるけど
ただそれは偽りに偽りを重ねているだけ

宗教を嫌悪しながらもぼくはきみを崇拝する

"今日はいい天気ですね"

小さな窓から曇天を見上げてきみを思う
この街はきっと異世界でぼくは明日からモンスターと戦うのだ
きみに会いにいくこととぼくの妄言が本当になることと
一体どっちが簡単なのか

かみを信じるくらいならきみを信じる
ぼくはそう決めた

でも、どっちを信じようとかなしいことにはかわりない

"今日もいい天気ですね"

遮光カーテンを開ける勇気がほしい
今はたったそれだけでいいから
臆病なぼくに




100518