垂れ流してきた自分を
ぜんぶあつめて
ちゃんと殺してあげたい

不用意だったいつも

鮮やかなふりをした幼さが
だれを傷つけたのか
もう確かめるすべもなく

エゴまみれの謝罪の手紙が
指先に裂傷を刻んで
赤く染まっても痛くなんかないけど

なによりも
確かな傷口がひとつもないことが
すべてきれいなふりをしていることが
痛いんだよ

もう苦しまなくていいように
いまのぼくが死ねるように

決別なんかできっこないから
ひとつ残らず
やさしかったことも
うつくしかったことも

いま悪人になって

笑い飛ばせる罪ごと
ぜんぶぜんぶぜんぶ
ちゃんと殺してあげたいよ




100923