〜親愛なるKに贈る〜


血を吐くような
途方もない懺悔に
キスをしよう
赦しを厭うならば
懺悔室を飛び出して
きみを抱きしめるよ

わらいあう、

それはまるで幸福のようで
ときおりこぼれおちる
かなしみすらいとおしい

きみの心音がきこえる、

世界はぼくらにやさしくなかった
渇かない傷口に生かされて
痛みを誤魔化すように笑うんだ

きみはぼくを
ぼくはきみを
傷つけない
それは唯一無二の愛のようで
だけどほんの少しだけさみしくて

運命のようだね、

まぶた閉じれば
きみが泣いているような気がして
鏡を見れば
ぼくが泣いていた

募らせた言葉の数だけ
満ちたりて
吐きだした痛みの数だけ
遠のきそうで

この愛はまだ知りえない
憎しみを彷彿とさせる

きみはぼくで
ぼくはきみだ
もうずっとまっていた
前世からさがしていた
来世もさがしている

逢えたね

やっと逢えたね




100221
(それはたぶん安易で陳腐な妄想だけど)