誰かがぼくの心臓を握りつぶしている
それでも未だ死ねないぼくの執着心

はて?

・・・そんなもんあったけ?

首を傾げて世界を斜めに見てみる

この肉体の不自由さ
この精神の不毛さ

窮屈な人間の皮をかぶった生き物

あたりまえの顔をして人間をこなしている
偉大なるきみたちに乾杯

ぼくは今日も今日とて疲れ果てて眠るだけさ
人間の皮を剥ぎ取って
ぬくいぬくい布団に包まるだけさ

ほしかったのは人間のような強かさ
それが幻だと知りながらも
きらきらの粒を食してしまったから
ぼくはもう人間を辞退できない

バラの花が敷き詰められたゆりかごの中で
痛みを忘れる術を探す

これからもずっと、

いつか花が枯れて
腐臭にまみれて
醜い終わりを告げたとき
ぼくはすべての真実と嘘を知る

かもしれない、

彷徨う旅路はなんとも覚束ない
されど、平気さ

終わりだけはちゃんと用意されているから、

ぼくは明日も明後日もさっぱりわからない

ああ、だけど、人生バラ色さ!




080402