ぼくらは子供だった

大人が「わがまま」と称するものを
ふりまわして
強いふりをして生きていた

脆くて柔いこころを抱えながら
世界を睨んでいた

それでも世界の片隅に
置き去りにされた愛を探していた

やさしい嘘に生かされていることを知りながら
かたくななまでの幼さを大切にしていた

叫びだしたい衝動

若さという呪いをかけられた

ぼくらは

ただ、子供だった




080301