真夜中の孤独の海で不幸をつくる
さみしさを寄せ合ってもわずかな慰めにしかならないね
きみの幸せから目をそらしてみたって
ぼくの惨めさを誤魔化してみたって
どうしようもない
この不毛な海から抜け出す方法をもっとちゃんと考えてよ!
って叱られてもへたくそに笑ってみせるくらいしかできない



いっそ、不幸だったら
そう思って不幸をコレクションする
終わらない不幸があるなら
そう思って幸福を投げ出してみても
ぼくはそれを不幸と知ることをできずに
なんだか笑ってしまったりする

どうして、ぼくの手にはまっとうな方法しかないんだろうか
チープな悪の道に走ってしまいたいのに
そうしていまのぼくを嘲笑って叱りつけて最後には泣き出してしまいたいのに
ああ、きみのスカートの丈が正しすぎてかなしい
だから今日のぼくは少しだけ不幸だ
そういうことにしておこう
きみははやくスカートをめくればいい!



110908