さみしい夜が積み重なって 
気づくと深い深い海の底のような場所にいた 
なにもかもぜんぶ 
繕わずに吐き出してしまえたらいいね 
もうやめようと決めたのに 
自分を嫌うという短絡的な方法で現実から逃げ出そうとする 
甘んじて許容するという生き方のつけをずっと払い続けていくのだろうか 
弱さを肯定してもらうためだけの繋がりをまだ続けていくのだろうか 
この普遍的なぼくが深海魚になろうとしたための齟齬からいつまで目をそらすつもりなのか 
諦めたのはだれかじゃなくてぼく自身だろう 
せめてあのときうそなど云わずに正直者を貫いていればよかったのかもしれない 
慣れ親しんだうそがだれよりもぼくを傷つけていても今更どんな懺悔ができようか 
(ごめんなさい、ってだれに云えばいいのかもうわからないよ) 
 
 
110324