ざらざらした、使い古したブランケットみたいな、そんな手触りの悪いやさしさをください



信じるに値しないものがたくさんある。でもそれを信じてみたくなるようなときはきっと幸せなんだろうな。



世界が静かに満たされて みんな砂糖菓子みたいになればいい そしてわたしは群がる蟻に食べられたい きみの糧になりたい



きみの希望になれないならば、きみの痛みになりたい。きみの痛みにもなれないならば、いっそきみになってしまいたい。



すきだって自覚したら次はもうころすしかないね



なんにもかなしいことなんてないのに、きみがやさしいから、すこしだけこわいよ



欲張りなぼくは欲張りなままなにも手に入れず満たされず飢えたままなんににもなれずに読みかけの小説ときみとの思い出という名の妄想だけ棺にいれて、死にたいんだ、



「おれはおまえがため息を吐く瞬間をじっと待っているんだ。だけど、いつも他のやつに先を越されてしまう。おまえの元からなんてさっさと逃げ出してやりたいのに、なぜかうまくいかねぇ。だから今日からおれは不幸って名乗ることにしたぜ」by幸せ



あいしてるあいしてるあいしてるあいしてるあいしてるあいしてるあいしてるあいしてる……自己愛がぼくをころす日をまっているのさ



おいしいだろ甘美だろあとは腐っていくだよ



自分だけで導いた答えなんて、きみの一言で簡単に壊れるんだ。自分じゃないってだけで鮮明になる。自分を他人のように扱えればいいのに。きみを慈しむようにきみを蔑ろにするようにきみを見守るようにきみを



後悔を恐れていたことを、いま後悔している



恐れなくてもいいものが、いまだにこわい。きっとずごく簡単なことなのに。誤魔化してきた齟齬が気づけば大きくなっていて。ひどく難しいもののように思える。こわい。こわくない。こわい。こわくない。おびえているのは今のわたしじゃないって分かっているのに。



うまく息ができなくても今日はちゃんと生きてた えらいでしょ?



生きてることを誉めてあげないと憎しみに殺されそうなんだ



かなしみの底に棲むきみが駄々をこねるから、そろそろここから立ち去ろうと思う



ずっと不幸だった、と嘆くきみならすぐに幸せになれるよ



思ったよりずっと心はすかすかでたまらない気分になるけれど、その分なんでも詰め込めそうな気がして、やさしい人になることも可能な気さえして、でも、そんなのやっぱり幻想だよねと苦笑する、そんな日々。



きみが優しいことになんの疑いの余地もない これは盲目的な愛などではない ただのかなしい保身だ きみは優しい ぼくよりずっと優しい



あふれてやまない嘘が今日も真実の顔をしていた 平和だった



死にたいと云ったきみを陳腐なことばで生かしてしまった ぼくの罪深いこと 笑いがあふれるくらいに ごめんね



繰り返すことの難しさを知っている その苦しさを知っている そんなことを自慢気話すつもりはないけれど きみの手を握ってあげたいんだ ただそんな自分を誉めてあげてみたいんだ いつかそんな日を、



だれもかれも帰る場所など持たず 死という不条理な行き先を美化して 生を馬鹿みたいに素晴らしいもののように語る ひねくれたぼくは宇宙人なのか 胎内にいた記憶などという幻想も持たず ただ帰る場所を願う たとえそこに帰れなくとも



ぼくが不幸だったことなど本当は一度もないのだ ただぼくが不幸至上主義だというだけだ ああ、哀れむなよ それはご馳走にしかなりえないから! ああ、悲しむなよ



虹色を集めてもきみに届くことはない ぼくの中のたった一色でさえも届くことはないのだ



わたしが云わなくても明日のきみが云ってくれるだろうし、昨日のきみが同じことを思っただろうし、忘れたわたしがまた口にしようとするだろう。だから大したことなどないのだよ





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