遠い国のこと、思いを馳せればいいのだろうか。遠い死のこと、胸を痛めればいいのだろうか。遠い星のこと、知らないでいればいいのだろうか。それでほんとにいいのだろうか。
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差し出される善意の真偽を確かめる必要なんてない
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13秒後に泣く予定を立てたから、いまは笑えよ、ちゃんと笑うよ
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どんな言葉を用いても、きみがぼくを幸福だと信じて止まないならば、なんにも届かないのかもしれない。でも、わかるよなんて、絶対に言ったりしないから。それだけはしないでおくって誓ったから。
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なにもかも世の中のせいにしたいとき、心底から、だれか世界征服してよって思う。べつにわたしは世界なんて欲しくないけど、だれかに征服できる世界なら容易いかなあって思えるからさ。
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世界征服したって世界なんて欲しくなかったって気づくだけだ。さみしいって云って泣いちまえ。憎んだって殺したって最後はおまえも死ぬんだ。愛したってよかったんじゃないか。
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きみは知らないでいいよ、って我ながら傲慢な考えだけど、それでも、きみが知らないままだったらいいのにって思う。
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口に出したらぜんぶおわっていってしまいそうな気がしてつぐんでいた。だけど沈黙の間からこぼれてしまったものもあるだろう。いまさらそれらを取り戻そうと足掻くことがいちばん無意味なことだとわかっていてもあのときの自分を慰めたくなる。どうしようもない自己愛みたいだ。
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おまえはいつもそうだ 虚しさを最低の方法で誤魔化そうとする 大人みたいになりやがって ぶん殴ってやりたい
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ばかなこ おろかなこ みんなひとのこ ばけものさ
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きみの怠惰にくちづけをすればぼくの劣情がうつくしいものように色づく
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どんな言葉がいのちを奪えるというのか。ただ、きみの瞳の雄弁さにころされたい。
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やさしいものは壊れてしまうの?やさしいものを壊してしまいたいの?
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嫌悪なんて、振り返ればぜんぶ自分のなかにあるものだ。嫌いなものを並べてればそれだけ自分が嫌いになるだけだ。目を逸らせ!みんな好きだって言っちまえ!
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自分の価値を他人との比較ではないところに置けたらいいのに。いっそもう妄信でもいいから。その方が健全な気さえするから。
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「かみさまなんていねぇよ」、うん、そりゃ、まぁ、そうだ。でも、きみはまるで裏切られたみたいな顔している。
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さみしさは吐き出せば吐き出すほど増していく。きみを食してぽっかりと空いた穴に埋め込めないなら、じっと黙っていた方がいい。
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きみがあしたしあわせだといい、あさっては不幸だといい、しあさっては泣いていればいい、やのあさってはぼくに会いにくればいい
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