花にもなれず



きみがのぞむのならば
そのずるい言葉の行き先はどこ
だれにものぞまれない
そのかなしみの果てはどこ

敢えない最期に
託した思いもついえて
カンパニュラの花が
うつくしくわらう

さよならの意味を
正しく知った夜
なにものぞむべきじゃなかった
その虚しい願いは
どこにもいけない

きみがのぞまなくとも、

終われない愛は
さまよい続ける

この身が終息しても

ずっと

ずっと

ずっと、




100129
(コミュに投稿した詩)