ぼくが生まれたとき
あさが太陽を丸呑みにして
ジャンプしながら逃げてった

レインボウカラーの星の上を
逆立ちで歩き回り
蹴り上げた黄色の空には
ヒビが入った

怒った猫がワンワンと鳴いている

困ったぼくがごめんと謝ると
あさがバカにするようににゃーと鳴く

ぼくはむかついてバカな犬の腹を殴る
でも、とうに消化されてしまった太陽は
吐き出されない

手を引くきみが大笑い

その理由を
ぼくはいまいち理解できずに
逆立ちしながら首を傾げた




091207
(コミュに投稿した詩。テーマ「ありえないことを妄想で描写しよう」)