赤い屋根の上に少女が立っていた
白いワンピースをひるがえして
なびく長い髪の後ろには
たくさんの金平糖が浮遊している
少女は華麗にムーンサルト決めたあと
驚き顔の黒猫を追いかけて
どこかに行ってしまった
ぼくは落ちてきた金平糖を口にする
それは六等星の味がした
091203
(コミュに投稿した詩。テーマ「ありえないことを妄想で描写しよう」)